当塾から漢字部門と硬筆部門から合格者を出すことが出来ました。ご本人の普段の努力が実を結び、 指導者として大変嬉しく思っています。お二人のプロフィールを紹介します。
漢字部門 : 白木 嘉代子さん 子供の頃からお習字は好き、と仰る白木さん。2011年に浜屋敷で開催した私の個展に来て下さったのが再開のきっかけとなりました。長い長い中断を経て「70の手習い」と謙遜されますが、「好きこそものの上手なり」・・・3年余での快挙です。彼女の書は柔らかく無心の書で、観る人の心に、安らぎと寛ぎを与えてくれます。 『書を愉しむ』姿勢には、我々も見習いたいと思います。。
硬筆部門 : 小寺 里香さん お嬢さんたちが高校大学と成長されて親離れしていく中で、親も子離れよろしく、自分磨きに書を学び始めた小寺さん。 娘さん達から「よく頑張るね!」の声掛けに、3年余りで目標だった師範合格を達成しました。特待生にならないと師範試験を受けることが出来ません。毎月コツコツと地道な努力の積み重ねがよい結果に結びつきました。これからもマイペースで学んで下さい。
須遥会展出品作品
2014年7月4日・5日・6日 エル・おおさか9Fギャラリー あいうえお山 かきくけこ馬 さしすせそ神子供に楽しみ親しんでもらえる作品を・・・との思いで作詩しました。 「あいうえ」に続く絵文字を想定して『お山』 「かきくけ」・・・『こ馬』 「さしすせ」・・・『そ神』 そ神は意味が一般に解り難いようですが、『祖神』祖先である神と理解して頂ければ幸いです。 麻布に手染めしています。ご希望の方には販売していますので、直接アトリエ梅原までお問い合わせ下さい。
幽意閑情 印文「清神茗一杯」 書で「幽意閑情」を表現したいと考え、ゆったりと拘らない心で書き上げました。最後の文字「情」で墨継し、途中で「ぽとっ!」 かえって余韻が醸し出されたようで気に入っています。
印「清神茗一杯」は、かつて日本篆刻展に無所属で出品し、受賞した作品です。美味しいお茶を頂くと、心(神)が清まってほっとする・・・と言った意味です。 余白を大いに意識して、書と印の融合を図りました。
七重八重かさなりあひぬ秋の山 正岡子規句「正岡子規最後の旅」と題して開催した個展の折に制作しました。 余白を大きく取ることで作品の奥行きを,青墨で「秋」を表現しました。